【福津市】豪雨漏水リビング修繕工事〈第4回:床根太・床断熱・下地合板編〉
床の全面解体後、乾燥確認と下地の健全化を経て、床根太の新設~床断熱の充填~下地合板(捨て貼り)まで完了。これで仕上げ床の施工準備が整いました。
1. 床根太(ねだ)の新設
大引・束の状態を再確認し、必要部位を補強したうえで床根太を施工しました。ピッチ(間隔)は部屋の寸法と仕上げ材の仕様に合わせて調整し、釘で固定して床のたわみ・きしみが出ないように施工します。

豪雨被害で撤去した床根太を新たに施工した様子
ここまで工事すると狂っていた床レベルも調整できますね。
2. 床断熱の充填
床下からの冷え・湿気対策として、根太間に床断熱材を充填。既存で濡れ・劣化が見られた断熱材は再利用せず、新しい断熱材へ交換しました。隙間を作らないように納めています。

豪雨被害で撤去した床根太を施工後に床断熱を施工した様子
ちなみに、このスタイルフォームを丸鋸で切断するときの粉が静電気で身体や丸鋸に付着するのね・・
3. 下地合板(捨て貼り)
根太の上に下地合板を全面に張り込み、釘でしっかり固定。継ぎ目は根太上で受けるよう割付け、将来の床鳴り防止と面剛性の確保を図っています。これで仕上げフロアの施工に進める状態です。

豪雨被害で撤去した床根太に下地合板を施工した様子
ここからフローリング工事に入るのですが、フローリング工事の進捗状況は養生の兼ね合いもあり途中の写真は撮っていません。
とにかくフローリングに傷をつけないように貼り進んでは養生、進んでは養生となるので・・。
いつものように撮り忘れじゃないからね〜(笑)
今回のポイント
- 乾燥確認後に復旧:内部が湿ったまま戻すとカビ再発の原因に。含水・通気を確認してから施工。
- 断熱材は新規に交換:一度濡れた断熱材(グラスウール)は性能低下・カビリスクがあるため再利用しない。
- 根太ピッチと合板割付:仕上げ材の仕様に合わせて剛性と床鳴り対策を両立。
Q&A(床根太・断熱・下地合板)
Q1. 断熱材は何を使うのが良い?
A. 現場条件により選定します。一般的には押出法ポリスチレンフォームや高性能グラスウールなど。重要なのは隙間なく納める施工品質と、濡れた既存材を再利用しないことです。
Q2. 床鳴りを抑えるコツは?
A. 根太ピッチの適正化、合板の面での剛性確保、ビス・釘留めの本数・位置、継ぎ目の受けを守ることが基本です。
Q3. 仕上げ床はいつから施工できる?
A. 下地合板の固定・清掃後は、フローリングの施工に入れます。現場の進捗状況に応じ、他の作業を行う場合もあります。
次回予告
次は(天井・壁の石膏ボード張り)編へ。フローリング工事は貼りながら同時に養生を行うので、仕上り状況はクロス工事後の清掃完了した後になります。